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2015年06月27日

マイナンバーと脱税〜不正がばれる仕組み〜


マイナンバーの導入が目前に迫っています。10月1日から国民一人ひとりに12桁の番号が通知され、2016年1月1日から利用開始となります。このマイナンバー制度が実現すると、個人の収入と社会保障情報が紐付いて管理されるようになり、税務当局が脱税や不正を見抜きやすくなります。本日はこの仕組みについて、わかりやすく解説したいと思います。なお納税は国民の義務です誤魔化さずにしっかり納めましょう!
以下、個人が対象



<目次>
■1.マイナンバーに対する税務当局(国税)のやる気
■2.マイナンバーで把握されるもの、されないもの
■3.マイナンバー以前の管理で申告漏れや脱税・不正が見抜き難い理由
■4.マイナンバー導入により脱税・不正が見抜ける仕組み
■5.まとめ

マイナンバー.png




■1.マイナンバーに対する税務当局(国税)のやる気

マイナンバー対応で力を入れているシステム屋さん達の情報によると、国税はマイナンバーに対してかなり、前向きなようです。

理由を推測すると大きくは2つでしょうか。まず1つ目は“仕事が楽になる”点が挙げられます。名寄せ業務がマイナンバーをキーにして出来るようになるため、かなりの省力化につながると考えます。2つ目は、“これまで見抜けなった不正を見抜けるようになる”点です。作業効率が圧倒的に上がる分、これまで目が届かなかった部分までチェック可能になるはずです。

やる気のある人.png




■2.マイナンバーで把握されるもの、されないもの

マイナンバーで自分の情報が税務当局に筒抜けになることに対して、怖いと感じる方々もいると思います。実際にマイナンバーで税務当局に把握される情報には、どんなものがあるのでしょうか?以下では、マイナンバーで把握される情報、されない情報について整理します。

○把握される情報
・各企業から税務署や市町村に提出されている個人の収入
給与、FX・株・不動産などによる資産運用益、入院した際になどに保険会社から支払われたお金などはマイナンバーに紐付けて管理されます。
・社会保障情報
年金・雇用保険の取得資格や給付、医療保険(国民皆保険制度)の給付、生活保護、児童手当など福祉分野の給付などがマイナンバーに紐付けて管理されます。

収入と国から受けている給付は網羅的に把握されると考えて良さそうです。



○把握されない情報
・各企業から税務署や市町村に提出されていない個人の収入
手伝ってくれたお礼の2万円といった支払いは、企業から税務当局への報告の義務がないためマイナンバー制度が開始されても把握されることはありません。



○2018年以降に把握されるとされている情報(現状グレーな部分)
・預金額
・その他個人の保有資産(動産、不動産、株など)

資産まで把握されるのは数年先になりそうです。





■3.マイナンバー導入以前の管理だと脱税・不正が見抜き難い理由

日本の税金は、所得税を国(国税)が、住民税を市町村がと言うように税金の種類によって徴収者が分かれています。現在でも、納税者の情報は国税から市町村へと渡されていますが、紙ベースでの連携となっています。
正しい申告をしているかどうかを、住所と氏名を頼りに紙をめくりながら突合わせる作業は、かなり大変で時間がかかります。年間の所得税の申告者数は2000万人を超えていますから、とても全部を精緻に確認することはできません。
そのため、これまでは金額が大きいものが優先的に調査対象になっていたと思われます。結果として金額の小さいものを中心に、申告漏れや間違い、脱税・不正が見抜き難い状況となっていたはずです。

山積み書類.png




■4.マイナンバー導入により脱税・不正が見抜ける仕組み

具体的な例を2つ挙げます。

・確定申告(未申告含め)の間違いや不正を見抜きやすくなる仕組み

確定申告(未申告含め)の間違いや不正を見抜きやすくなる仕組み.png


マイナンバーさえあれば、納税者の収入情報を一瞬で呼び出し突合することが出来ます。紙で確定申告をしている方も多いと思いますが、その後にデータ化がされているので瞬時に照合されます。

副業などで2箇所から収入を得ながら確定申告をしていない場合は、会社から国税に支払情報がわたっているので、マイナンバーで照合されると申告をしていないことがすぐに見抜かれてしまうでしょう。



・二重扶養を見抜きやすくなる仕組み
二重扶養を見抜きやすくなる仕組み.png


両親のマイナンバーで情報を呼び出せば、長女と次女双方の扶養になっていることがすぐに判明します。

マイナンバーをキーに収入や社会保障などの各種情報が紐付けられて、簡単に突合できるようになることで、税務当局のチェック能力が格段に上がります。結果として、大幅に申告の間違いや不正は減ると思います。





■5.まとめ
・これまで氏名と住所を頼りに紐付けていた情報が、マイナンバーをキーに一括管理可能になる
・税務当局のチェック能力が格段にアップし、これまで確認漏れしていた部分にも目が届くようになる
・申告の間違いや脱税・不正が減る






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posted by うたた寝 at 06:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本人の年収・貯金額・支出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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